5/25(土)に、群馬県相談支援専門員協会の総会と併せて開催された相談支援従事者研修にお呼びいただきました。昨年、12月に群馬県の皆様の研修を狭山市で開催して下さったことがきっかけで再度、お声かけいただきました。

今回の研修は、群馬県協会が実施された相談支援にかかる業務の実態や、やりがいについての調査報告会という位置付けで、70名程が参加され、私からは狭山市の基幹相談支援センターや日向の取組み、日本相談支援専門員協会(政策委員会)で作成した標準担当件数セルフチェックシートのご紹介などをさせていただきました。

相談支援は、直接支援(現場支援)と比べ、結果や成果が形に見えづらい、あるいは成果として評価しづらいものです。それがゆえに、やりがいやモチベーションを高めていくことがとても難しく感じることが多いのではないでしょうか。

今回の研修では、結果(どうなったか)ではなく、過程(どうしたか、どうできたか)に着目する心持ちが大切だということを私なりにお伝えしました。例えば、ご本人が“何を選択”したかではなく、どのように“選択までの支援”ができたかに着目してもらいたいということです。(意思決定支援)

そのためには、プロセスを評価できるような専門性が必要でしょう(難しいですね)。結果は、必ずしも支援者が思う通りにはいきません。成功も失敗も、さらには幸せの尺度も、すべてはご本人の中にあり、ご本人の価値観がベースになるということを心に留めておきたいものです。私たちができることは過程の質を高めること、それを振り返ることであり、それが支援の質の向上のみならず、私たち自身の達成感や、やりがいにもつながると思っています。

今回の研修や調査報告書からは、私自身が改めてそういった心持ちの重要性を気づかせていただきました。ご担当くださいました群馬県相談支援専門員協会の皆様ありがとうございました。

担当:noza

※群馬県庁29階からの眺めです。